こんにちは,ゆうです。
今日は原田マハさんの「独立記念日」を読んで
生きにくい現代社会を生きていかなきゃいけない女性にすっごくマッチした本だと思ったので感想を書きます。
誰しもなんらかの組織やグループに所属していて,それはいい面も悪い面もあります。
そんな環境から自由になりたいって感じた時におすすめの一冊でした!
あらすじとか
裏表紙から引用します。
恋愛や結婚,進路やキャリア,挫折や別れ,病気や大切な人の喪失……。さまざまな年代の女性たちが,それぞれに迷いや悩みを抱えながらも,誰かと出会うことで,何かを見つけることで,今までは「すべて」だと思っていた世界から,自分の殻を破り,人生の再スタートを切る。寄り道したり,つまずいたりしながらも,独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた,24の心温まる短編集。
独立記念日 原田マハ
ここに書かれているように短編集です。
文庫本でめちゃくちゃ分厚い訳でもないので24の短編集というと1つのお話が結構短いことが特徴でしょうか。
1話15ページ程度なので,通勤とかの移動時間だったり,病院とか美容院とかの待ち時間だったりの合間時間にも読みやすかったです。
ただ,あまりに共感しすぎると泣けてしまうのがちょっと問題かも。笑
感想とか
冒頭にも書きましたが,現代女性って頑張りすぎなんですよね。
ほんと〜に生きにくい!のに生きなきゃいけない。
私は理系で研究職で働いているのですが,幸いにも大学時代までは男女平等と思って生きられる環境で育ちました。
でも,大学院から気がつけば周りに女性がいなくなってて,みんな結婚して家庭に入ったり企業の一般職で働いたり公務員や学校の先生になっていたり。。。
あれ,大学出て専門として理系のことを学んだのに,どうしてそれを生かす仕事につかないの?と思っていました。
ちょっと,私は世の中のことを知らなかったのかもしれないですねww
結果,社会に出て,技術系総合職のお仕事をできてはいるのですが,同じ立場の女性はほとんどいないし,男女で扱いが違ったり不当なこともいっぱいあります。
それでもニコニコしなきゃいけないという状況にいました。
その中でこの本の帯
明日を信じて,少しだけ前へ。
この言葉が素敵すぎて,手にとってみたのですが,よかったです!!!
ちなみに帯の表面に「昨日までの私にサヨナラできる一冊」裏面に「恋,仕事,友情,家族……。人生の様々な場面で,悩み,迷い,傷ついても,明日を信じて,少しだけ前へ。」
この本を読んで,いきなり明日からもニコニコ頑張れるわ,とか逆にニコニコしなきゃと思わなくていいんだとか,そんなことを思ったわけではありません。
この本の中に「自由」っていうのは「いかに独立するか」ということと書かれるお話があるのですが,この感覚が一番近いように思いました。
明日も変わらず会社は嫌だし,それでも当然のように家事ができていることを求めてくる夫も嫌だけれども,それって会社とか夫に依存しているから自由じゃないのかなって思って。
このブログを書くこともそうですが,会社とか家族とか離れて居心地のいい場所を見つけられたら「独立」になるのかなってそう思いました。
この本の中の「幸せの青くもない鳥」というお話の中で,悩んでいる主人公が作家から渡された本が「独立記念日」という本なのですが,その渡される時の紹介が
「会社とか家族とか恋愛とか,現代社会のさまざまな呪縛から逃れて自由になる人々が主人公の短編集」
と言って手渡されるのが印象的です。
今の時代生きているだけで,ややこしいいろんな悩みや苦しみがあると思いますが,「自由になる」=「いかに独立するか」と思って,,,
また明日からもニコニコするのかなwww
おすすめなポイント
あらすじや感想が長くなってしまいましたが,この本のおすすめなところです。
①短編集であるところ
冒頭にも書きましたが,短編集なところ。
短編集にもいろんな長さのものがありますが,この本は1話15ページ程度なので,通勤とかの移動時間だったり,病院とか美容院とかの待ち時間だったりの合間時間に読みやすいのでおすすめです。
合間時間でもキリのいいところまで読んでおけるぐらい短いですよ〜。
②主人公がいろんなタイプの人がいるところ
これは本当に大事!!
主人公の年代も色々なんです。
未婚の楽しいけど将来不安な時期とか,結婚して子供もいて毎日必死で限界な時期とか,親がボケてきてしまってでも仕事も責任のある立場になってきてつらい時期とか,いろんな主人公がいます。
全ての主人公の気持ちがわかって共感できる〜とはもちろんならないのですが,誰か1人わかる人がいる作品だと思います。
そして,最終話のまとめ的なお話にもありますが,立場が違って共感はできなくても,交友関係は築けるんですよね。
いろんなタイプの人がいるので,自分と似た環境の人の話だけ読むとかもしやすくっておすすめです。
まとめのようなもの。
というわけで,現代社会の生きにくい〜自由になりたい〜と思っている人におすすめの本
原田マハの「独立記念日」について書きました。
この本のおすすめポイントは
①短編集で読みやすいとこ
②いろんな主人公がいるので共感しやすいとこ
です。
いろんな世代の生きにくさを感じている女性におすすめの1冊でした⭐︎
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